コースデータ
区分 | 必修 | 受講時期:2022/11/10 – 2023/1/4 |
受講前提 | 無し | |
難易度 | ★ | ※個人の感想です |
クラス生存率 | 70% | DA8週目生徒数(7) ÷ DA1週目生徒数(10) |
クラス平均点 | 78.48点 | |
成績 | 96点 | |
学習時間 | 140時間 | 17.5h/週 * 8週間 |
シラバス:BUS 5110 Managerial Accounting
コーストピックス
本コースでは管理会計を学びます。
具体的には、経営者が自社のパフォーマンスを分析・評価するために必要となる、以下のような知識やツールを学習します。
- 財務諸表の基礎
- 原価管理手法
- 個別原価計算(Job order costing)
- 総合原価計算(Process costing)
- 活動基準原価計算(Activity-based costing)
- CVP分析(Cost-Volume-Profit Analysis)
- 固定費と変動費の識別
- 設備投資やM&Aの意思決定支援ツール
- NPV(Net Present Value:正味現在価値)
- IRR(Internal Rate of Return:内部収益率)
- 回収期間法(Payback Method)
- 予算策定プロセス
- 標準原価との差異分析(原材料価格、使用量、労務費、労働効率)
- 経営意思決定において、定性的要因が定量的要因を上回る状況
- 財務諸表の分析
- 比率分析(M&Aケーススタディ)
- トレンド分析、共通サイズ分析(Common Size Analysis)
受講後の感想
私は財務諸表を扱う職務ではないので、管理会計という言葉自体に苦手意識がありましたが、本コース学習と演習をこなす事で理解が深まり、多少の自信をつける事ができました。
ただ、本コースの学習だけで、実務ですぐにCVP分析やNPVなどのツールが使いこなせるレベルになるかというと、そういうものではないと思います。
まず、実務でCVP分析のために固定費と変動費を分けるのは大変そうですが、コースにおいては、それらは文章を読めばわかるようになってますし、NPVの割引率も前提条件として提供されます。
とはいえ、財務諸表を専門に扱う職務でもない限り、自社の業績や予実状況、収益性や安定性を把握したり、または専門家とコミュニケーションを取るための知識習得としては、十分ではないかと思います。
本コースは比較的明確な答えがあるか、もしくは回答しやすい問いが多いので、最初に受けるコースとして最適だと思います。
注意が必要なポイント
課題の計算問題は配点が高く(25%~35%)、稼ぎどころですが、与件を良く読まず、つまらない失点をしている人が散見されました。
例えば、ある新規事業への銀行の融資判断のために、与件に従って3年間のCVP分析を行う課題がありました。
初年度は変動費、固定費のコストが明示されており、ちょうど損益分岐点に達するとされています。
2年目からは顧客紹介システムの手数料が、新たに売上の2%変動費として発生します。
そして、3年目に$10,000 の利益を確保するために必要な売上数量を導き出す問題があったのですが、与件の文末には、「3年目にも紹介を継続する」と書いてあります。
私がピア・アセスメントで採点した3人のうち、2人がこれを見落としており、誤った回答をしていました。
問題は良く読まないとですね。
お役立ち情報
管理会計に苦手意識がある方は、ネットで日本語の情報を探しながら学習を進めた方が良いと思います。情報を探す際に、日本とアメリカ(ピープル大学)での用語定義の違いは少々戸惑うところなので、Grossaryに纏めておきます。
ちなみに、日本では損益計算書をPL(Profit and Loss Statement)と言いますが、アメリカでは ”Income Statement” と言いますし、総合原価計算は ”Process costing” 、個別原価計算は ”Job order costing” になります。
ピープル大学の学習プラットフォームであるMoodleから課題を投稿する際に、比率の説明などには表を使った方が良い場合があります。
MoodleのDiscussion Forumなどから課題を投稿する際に、「Advanced」メニューを使う事で、太文字や斜体などの文字装飾、表の挿入ができる事を知らない方が、案外多いような気もしますので、「Moodle課題投稿時の、文字装飾や表追加の方法」にやり方を書いておきます。