UoPeople MBA「人的資本管理」コースレビュー:学習時間、難易度、生存率

UoPeople MBA

コースデータ

区分選択必修受講時期:2024/6/20 – 2024/8/14
受講前提基礎3科目管理会計、マーケティング、組織行動論
難易度※個人の感想です
クラス生存率100%DA8週目生徒数(28) ÷ DA1週目生徒数(28)
学習時間109時間14h/週 * 8週間
DA: Discussion Assignment ※AY2024のMoodle更新による平均点開示廃止に伴い、成績関連情報を削除しています。

シラバス:BUS 5511 Human Resource Management

コース概要

このコースでは、人事管理の機能、組織内での位置付け、人的資源活用制度の設計や手順、組織文化や多様性、グローバル経済における人的資源管理などを学びます。

  • 人事管理入門。ビジネスと経営における人的要因
    • 現代の人的資源(HR: Human Resources)における課題
    • HRスタッフの役割
    • ビジネスにおける人的資源管理(HRM: Human Resource Management)の役割
  • 職務分析と職務記述書
    • Bレベルプレイヤーの価値理解
  • 採用(選考、面接)、オンボーディング
  • 従業員のライフサイクル管理
    • パフォーマンス管理、成果報酬、動機付けとカウンセリング、雇用の終了、退職および辞職
      • 自身のマネジメントスタイル振り返り
        • メイヨー、マズロー、ハーツバーグ、マグレガー理論との関連
      • 自身の業績管理が評価された経験の振り返り
        • SMARTメソッドによる目標設計
  • 法的環境と人的資源
    • 米国雇用法の基礎、基本的な法的概念
      • 差別、ハラスメント、その他の雇用法上の問題
  • グローバル人的資源管理
    • 国際人事ポリシー
      • 海外駐在員の課題
      • 米国と自国(日本)の人事問題と法律の比較
        • 国際企業雇用方針の検討
    • セクシャルハラスメント
  • 職場における文化の違いと多様性
    • 多様性の利点、課題、解決策
    • 文化的知性(CQ: Cultural Intelligence Quotient)
    • 注目される職務経歴書のデザインと作成
      • クリティカル・リフレクション
  • ワーク ライフ バランス
    • 仕事と生活のバランスをとることの重要性
    • ワークライフ・ポリシーに影響を与える組織要因

受講後の感想

本コースで学ぶ事は、組織で働いた経験がある方であれば、米国の雇用法以外、全く聞いたことが無い、というものは少ないかもしれず、とっつきやすい科目ではないかと思います。

しかしながら、週によっては読書課題や提出課題の量が多く、また、実際の企業へのインタビューや、グループワークではチームメンバー自身の雇用状況やHRM上の課題の特定、そして、それらに対する提案を求めるような、手間のかかる課題が出題されるので、それなりに対応時間を要します。

本コースではそれら課題を通して、管理職やリーダーとして組織を運営していくためのHRMの役割や体系、課題やマネジメントのポイントを修得できますので、人事部門の方のみならず、現在管理職についている、もしくは将来そのようなポジションを目指す方にとっては、有益なコースだと思います。

注意が必要なポイント

本コースで手間のかかる課題の例として、私の受講時には、企業インタビューは講師が採点する Portfolio Activity で出題されました。対応期間は3週間ありますが、その間にインタビュー先を自分で探し、人事関連の質問を準備してインタビューを行い、その内容を分析し、自分自身の人事管理に対する考えをレポートに取り纏めるものです。

尚、このインタビュー相手は現在または過去の勤務先、家族、元上司ではダメ、という縛りがあり、インタビュー後に相手に送ったお礼状のコピー添付まで求められます。

私は営業職として外部との接点がそれなりにあるので、インタビュー相手にはそれ程困りませんでしたが、内勤等で外部との接点があまり無い方は苦労する可能性がありますので、早めにあたりをつけておいた方が良いかもしれません。

それから、グループワークではチームメンバー各自が自らの雇用環境を調査し、HRM上の問題点を探り、チームで深掘りする課題をその中から選択し、ベストプラクティスの特定と推奨事項の調査、実行計画の策定を行うという課題が出ました。

ただし、ピープル大学のグループワークはランダムに、一時的に組成されるチームなので、あまり自分の会社の内部事情をさらけ出のは、決して心地よいものではありません。

そのため、私は講師とチームメンバーそれぞれに、自社の状況をピープル大学の課題として取り扱う事について、勤務先に承諾を取り付けるつもりはない事と、自社をベースとし、具体的な数値や機密情報は隠したうえで、架空の設定を使う事を提案し、了承を得ました。

ピープル大学で自ら学ぼうとする人達は、基本的に志の高い人達ばかりだとは思いますが、情報漏洩は本人にその気がなくとも、事故で外部に情報が流出してしまう事はありえます。そのため、たとえ限定したメンバーでの限られた用途だとしても、開示する情報は十分に注意した方が良いと思います。

お役立ち情報

私にとって本ターム11コース目となり、ピープル大学での学習期間も2年を過ぎました。

さすがに最近では学習が生活の一部になってますが、最初は大変でしたので、働きながらどんな感じで勉強をしているか、別な記事に纏めたいと思います。

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