UoPeople MBA「オペレーションズ・マネジメント」コースレビュー:学習時間、難易度、生存率

UoPeople MBA

コースデータ

区分必修受講時期:2023/11/16 – 2024/1/10
受講前提基礎3科目管理会計、マーケティング、組織行動論
難易度★★★※個人の感想です
クラス生存率97%DA8週目生徒数(29) ÷ DA1週目生徒数(30)
学習時間103時間13h/週 * 8週間
DA: Discussion Assignment ※AY2024のMoodle更新による平均点開示廃止に伴い、成績関連情報を削除しています。

シラバス:BUS 5116-01: Operations Management

コース概要

本コースでは、組織競争力に関わる商品やサービスを生産、または提供するプロセス(オペレーションズ)に関係するリソースを、効果的に管理・運用するために必要となる、分析手法、ツール、戦略立案と実行などの知識を学びます。

  • イントロ
    • オペレーションズ・マネジメント、戦略フレームワーク概要
    • 外部・内部環境分析
  • プロセスの選択と製品設計
    • プロセス・レイアウトの種類
    • 製品 or サービスのプロセス設計
      • デザイン思考
  • 生産と能力計画
    • 在庫管理
      • 在庫起因コスト (Inventory Driven Costs)
    • キャパシティ・マネジメント
  • サプライ チェーン管理
    • サプライヤー分析・選定
    • アウトソーシング戦略
  • 効率的で競争力のある運営のための方法とツール
    • BPR (Business Process Reengineering)
    • ERP (Enterprise Resource Planning)
      • インダストリー4.0
  • 品質管理
    • 製品 or サービスの品質確保のアプローチ、方法、ツール
      • トヨタ生産システム (Toyota Production System)
      • QFD (Quality Function Deployment)
  • 責任ある運営 (Responsible Operations)
    • 企業倫理、CSR (Corporate Social Responsibility)
  • 組織運営に必要な役割とスキル
    • マネージャー、リーダー、プロジェクトマネージャー

受講後の感想

オペレーションズ・マネジメントは製造業だけでなく、流通業やサービス業などの、他の業種にもあてはまる概念です。本コースの学習範囲には、これまで他の科目で学んできた、アカウンティング・ファイナンス、組織管理、経営情報システムなどの領域も含まれ、ケーススタディにより、それら知識の実務における運用を考えていく場面もあります。

6週目にはトヨタ生産方式(リーン生産方式)がテーマとして登場しますが、有名な「ジャストインタイム」とニンベンの「自働化」については、2週目以降のテーマともなる、生産プロセスの検討や在庫管理にも関わってきますので、早めに全体像をおさえておいた方が、理解が進みやすいのではないかと思います。

私はこれらの理解にあたり、マイク根上さんの「トヨタ生産方式の二本柱、これでTPSの全体像がわかる」の記事と動画が、大変役に立ちました。

注意が必要なポイント

私が本コースで最も苦労したのはグループワークです。本コースではグループワークの課題提出タイミングが、なんと4回もあります(Week 2, 3, 5 & 6)。

Week 2, 3, 5の課題はグループの代表1名のみが提出すれば良く、採点対象になりません。Week 6の最終成果物のみが講師による採点対象となり、他の多くの科目と同様、Gradeの配点割合は25%です。

ピープル大学の学生は、国籍、年齢、性別、職業などのバックグラウンドが、すべてバラバラです。そのような中で、我々のチームは最後までリーダー不在で進んでしまったため、最終成果物の内容は一貫性に欠けるものとなり、講師評価コメントは酷評、点数は私がこれまで経験したグループワークの中で最低の60点となりました。

ご参考までに、我々の課題に対する講師コメント(要約)は以下のとおりです。

Introductionで問題と目的が記述されておらず、Conclusionも無い。議論の内容も不十分。

プレゼンスライドのデザインや表現が不十分。

全体的なスライドレイアウト、フォント サイズに一貫性が無い。

一部のスライドは簡素すぎであり、一部のスライドは情報を詰め込みすぎている。

参照した資料の適切な文中引用がされていない。

本コースの学習内容や課題については、決して難易度の高い部類のものでは無いと思います。しかしながら、グループワークは他の科目よりも大変になりますので、腹を括ってしっかりチームリードするか、もしくは、もしグループワークが崩壊しても、他の課題でリカバリできるようにしておくかの、割り切りが必要だと思いました。

お役立ち情報

グループワークについては、以下の記事に纏めてますので、ご参考までに。

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